Should I Stay or Should I Go
 私は首を横に振った。
「そんなことありません。ただ、別れる勇気がないというのが本音なんです」
「どうして?」
「最低かもしれませんけど、やっぱり、ひとりになるのが怖いんですよね。私がもっと美人で、すぐに人と親しくなれるタイプであれば、別れてもまた次、って思えたでしょうけれど。今の生活では出会いもないし、別れてしまえば、もうこの先ずっとひとりなんだろうな⋯⋯と思うと、怖くて」

 そんな理由で続けている私も私だ。
 しかも、彼氏が居るくせに、先生とは趣味も合うし、安らげるし、楽しいな⋯⋯と思っているのも本音。
 口に出したりはしないが。
「余計なお世話だってことはわかってるよ。だから、これ以上は言わないけど、心配になってしまって⋯⋯それだけだよ。ごめん」

 私がお手洗いに行って戻ると、先生はもう会計を済ませていた。
「じゃあ、そろそろ出ようか。あんまり遅くまで付き合わせるのも悪いし」
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