ほな、今度こそえっちしよか?
しばらく歩くと、ホテルの看板が見えてきた。

……とうとう来てしもた。

「悠、ここでええ?」

「は、はい!」

返事だけは一人前やな、俺。

泉さんは入口の前で立ち止まった。

「ほんまにええんやな?」

「もちろんです!」

「ほな、入ろか」

俺は大きく息を吸い込んだ。

落ち着け、悠。

男としての見せ場やぞ!

……って、何を見せるつもりやねん!

「悠、何しとんの?」

「あ、今行きます!」

慌てて泉さんの後を追う。

その時、ふと思った。

……俺、財布にいくら入っとったっけ?


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