恋を知らない私、恋されます‼︎

プロローグ

「……そろそろ、気づけよ」
「えっ……?」

突然、目の前の彼がそんなことを言った。
いつもは余裕そうな彼が、今日はなぜか真剣な顔をしている。

「俺はお前のことが……」
「……?」

彼は一度、言葉を詰まらせた。
そして、私の目をまっすぐに見つめて――

「……いや、もういい」
「えっ!? ちょっと、何それ!?」
「お前はほんっと、鈍感だな」

そう言って、彼は困ったように笑った。
……ねぇ。

いったい、何を伝えようとしたの?

そのときの私は、まだ知らなかった。

彼がずっと、私のことを想ってくれていたなんて。
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