恋を知らない私、恋されます‼︎

第二章(side隼人)

はぁ……学校、めんどくさい。
そんなことを思いながら教室に入ると……

あっ。
いた。

俺が片思いしている女子。
青野由良。

由良は学校でも有名な美少女で、頭もいい。
男女問わず人気があって、まさにみんなの憧れの存在だ。

……なのに。
超がつくほどのおっちょこちょい。

まあ、そこも含めて好きなんだけど。
……って、何考えてんだ、俺!

とにかく、今日も由良はかわいい。

うん。朝からかわいい。
……いや、いつもかわいいけど。

「昨日のテスト、どうだった?」
気づけば、俺は由良に話しかけていた。

いきなり声をかけられて驚いたのか、由良の肩がぴくっと跳ねる。

……あ、驚かせた。
悪いことしたかな。

そう思っていると、由良はにっこりと微笑んで答えてくれた。

「まあ、全部解けたかなぁ」
……やっぱり天才だな。
「へー、すごいじゃん」
思わずそう褒めると、
「だよね〜!」
玲奈も言った。

由良は嬉しそうに笑った。

…………。
………………。

待って。
その笑顔、反則。
かわいすぎるだろ。

やばい。
絶対、今の俺、顔真っ赤だ。
……落ち着け、南隼人。

ただ笑っただけだぞ?
なのに、なんでこんなにドキドキしてんだよ!

「そういう玲奈はどうなんだ?」
これ以上、由良の顔を見ていたら心臓がもたない。

俺は慌てて話題を変えた。

「えっとねぇ……難しすぎて、全然解けてないっ!」
玲奈が困ったように笑う。

「あれ、中学1年生の基礎だぞ」
「えっ!?」
……いや、マジか。

そんなに難しい問題あったか?
まあ、人それぞれ得意不得意はあるよな。
そう思っていると……


キーンコーンカーンコーン!


チャイムが鳴った。

あーあ、授業か。
……正直、めんどくさい。

由良のことを考えていたいのに。
……いや。
授業に集中しろ。

そう思って教科書を開いた。
……開いた、はずだった。

気づいたら、授業は終わっていた。
…………。
俺、何してたんだっけ?

……たぶん、寝てた。
うん。

きっとそうだ。
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