三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。

この服、どうしよう

彼を見かけたのは、その翌週だった。

買い物帰り、通りの向こうに見覚えのある横顔があった。アクセサリーのお店の前で、隣にいる女の子の話を聞いている。

淡いピンクの短いカーディガンにデニム。巻いた髪が肩にかかり、笑うたびに揺れていた。二十代前半くらいだろうか。可愛らしい子だった。

声をかけようとしたところで、蓮くんが少しかがんだ。
彼女の耳元を見て何か言うと、その子は嬉しそうに髪を耳へかけた。蓮くんの腕に触れた手が、そのまま残る。

私は足を止めた。

彼女、いたんだ。
並んだ二人は、自然に馴染んでいた。見上げる彼女に蓮くんも笑って、近くで話している。

お似合いだな、と思った。

信号が変わり、私は買い物袋を持ち直した。今、声をかけるのは野暮だろう。それに、何と紹介してもらうのかも、よくわからなかった。
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