愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side


初めてだった。


誰かに嫉妬するなんて。


いや、正確には違う。


美月ちゃんを誰かに取られるかもしれない。


そんなことを考えた自分に驚いていた。

「蓮さん」

「うん?」

「手、少し強いです」

その言葉に、俺は慌てて力を緩めた。

「ごめん」

「大丈夫ですよ」

彼女は小さく笑った。


その笑顔を見て、胸の奥が温かくなる。


俺は美月ちゃんを大切にしたい。


その気持ちに嘘はない。


けれど、彼女を失いたくないという思いが、時々それ以上に強くなってしまう。

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