愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
父から預かった手紙。


その存在を、俺は知らなかった。


父も、すべてを把握しているわけではないらしい。


だが、気になることがある。


水瀬の父親は、東條会に何かを伝えようとしていた。


それなのに、なぜ伝えられなかったのか。


そして、誰がそれを止めたのか。


俺は手紙を封筒に戻した。

「美月」

「なに?」

「この手紙のことは、悠真にも確認してもらう」

「うん」

「それから、莉子にも話を聞くつもりだ」

美月は少し不安そうに頷いた。

「何か分かるといいね」

「ああ」

まだ終わっていない。


十二年前の出来事は、俺たちが思っていたよりも複雑なのかもしれない。


――父が残した、短い手紙。


そこには、娘を守りたいという願いと、明らかにしなければならない秘密が記されていた。

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