学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
柊くんは一瞬でいつもの緩いオーラに戻ると、ソファの上で私の隣に腰掛け、私の肩に頭を預けてきた。
「柊くん、お兄ちゃんにあのワインを用意するなんて……本当に、ずるい人ね」
私が呆れながらも、嬉しくて愛おしさが込み上げてくるのを隠せずに言うと、柊くんは私の左手をそっと取り、その薬指を自分の長い指先で優しくなぞった。
「まぁね、紬のおかげかな。
紬のお兄さんも、なんだかんだいい人そうだったし」
へへ、と少年のように笑う柊くん。
「俺の細胞はね、紬を立花家の呪縛から完全に解放して、一生俺の隣で『可愛い紬』として溺愛するためだけに存在してるからさ。
紬を助けられて良かった」
彼はそう言うと、私の左手の薬指に、誓いのような、熱くて優しいキスを落とした。
私たちは、少しだけ大人になって、お互いの未来を完璧に繋ぎ合う関係になった。
これからどんな未来が待っていようとも、私たちは永遠に、世界で一番甘いハッピーエンドの軌跡を描き続けていける。
そんな気がする。
Fin.
