学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
如月くんはさらに顔を近づけ、私の耳元で低く囁いた。



その声は、とろけるように甘く、そして酷くいじわるだった。



「今見たこと、誰にも言わないでね?」
「な、何言ってるの……」



「あなた、あんな難しい本を……。
テストの赤点だって、わざとなの?」




私は混乱しながらも、ここで負けてはいけないと、委員長としてのプライドを必死にかき集めて彼を見上げ返した。


でも、至近距離で見る如月くんの目は、楽しそうに細められていて、私の焦りや動揺のすべてを見透かし、完全に手のひらで転がして楽しんでいる。
< 20 / 92 >

この作品をシェア

pagetop