学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
のそりと上体を起こした如月くんは、寝癖で爆発した黒髪をだらしなく掻きむしりながら、間の抜けた声で謝る。


その締まりのない顔と、やる気という言葉をどこかに置き忘れてきたような気怠げな態度。


テストが返ってくれば、彼の答案用紙にはいつも赤点ギリギリの数字が、申し訳なさそうに並んでいる。




「如月くん、また赤点補習だよ。


これからは予習を大切にしよう」



「はーい、気をつけまーす」



先生の小言にも、彼はどこ吹く風で、ヘラヘラとした頼りない笑みを浮かべるだけ。

まさにクラスの、いや学年不動の「おバカ枠」だった。
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