学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。

涙と論文。

放課後。


夕日が燃えるような茜色で教室を染め上げ、影が長く伸びる時間、私は一人で静まり返った図書室に残っていた。


図書委員の定例業務である、本の返却棚の整理と、館内の見回り。


他の委員たちは


「立花さんが残ってくれるなら安心だね」


「いつもありがとう、助かるよ」


と言い残し、部活動や友達とのカラオケへと向かうために、とっくに下校している。


彼らに仕事を押し付けられたわけじゃない。私が自ら進んで「私がやっておきますから、皆さんは先にどうぞ」と、引き受けたのだ。
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