新人議員の恋愛事情
末山愛斗は、去年8月の参議院選挙で初当選した新人議員。議員生活も一年が過ぎ、今は高市派のチームに身を置いている。彼にはいつも憧れ、心から敬う女性議員がいる。
有村治子だ。
美しく、いつも国民の暮らしを第一に考え、マタニティマークの考案者としても知られる彼女は、愛斗が立候補する前からずっと応援し、支え続けてくれた存在だ。
今日は愛斗にとって初めての質疑の日。
緊張が胸を締めつける。会議が始まる前、予算室へ向かう治子に思わず声が弾けた。
「愛斗くん、緊張してるの? あなたなら大丈夫、きっとできるよ」
「ありがとうございます。それに、予算委員長、おめでとうございます!」
「ありがとう。私だって緊張するんだから」
「えっ、治子議員も緊張するときがあるんですか?」
「うん。みんなをまとめなきゃいけないからね。野党の方々からは厳しい意見もあるし」
そう穏やかに微笑む治子の背中を見送り、愛斗も続いて部屋に入った。
午前九時。
予算委員会が開かれ、治子が委員長として挨拶を述べる。そしていよいよ——
「それでは質疑を始めます。トップバッター、末山愛斗さん、お願いします」
心臓が高鳴る。
けれど、あの温かな言葉が背中を押してくれる。
愛斗は一歩、前へ踏み出した。
「末山愛斗さんの質疑を行います 末山愛斗さん」
動物交通事故防止・ひき逃げ防止対策に関する質疑
自民党・末山愛斗
高市総理、国土交通大臣、国家公安委員会委員長、環境大臣、どうぞよろしくお願いいたします。
私は、以前大切に飼っていた愛猫を交通事故で失うというつらい経験をいたしました。突然姿を消し、探し回った末に道路脇で亡くなっているのを発見しました。いつ、どこで、どのような車に轢かれたのかも分からず、悲しみと同時に、動物たちの命が守られていない現実を目の当たりにし、この問題に取り組む決意をいたしました。
高市総理にお伺いいたします
動物の交通事故は年間数千件以上発生しているとも聞きます。動物の命を守ることは、人の命を守ることにもつながり、道路の安全対策としても重要な課題です。
政府全体として、動物の交通事故防止とひき逃げ根絶に向けて、どのような方針で取り組んでいかれるのか、総理のお考えをお聞かせください。
国土交通大臣にお伺いいたします
動物が道路へ飛び出す箇所への警戒標識の設置や、歩道・防護柵などの道路環境整備は、事故を未然に防ぐ効果的な対策です。
動物の飛び出しが多い地域への警戒標識の設置推進や、道路環境の改善を進めていただけますでしょうか。
国家公安委員会委員長にお伺いいたします
動物を轢いてしまった場合、それは立派な事故です。逃げることは許されません。しかし現状では、動物のひき逃げが起きても届出が少なく、摘発が難しいといわれています。
動物のひき逃げは犯罪であるという認識を広く周知し、通報しやすい体制を整備すること、またひき逃げ事案に対しては厳正に対処していくことを強化していただけますでしょうか。
環境大臣にお伺いいたします
動物を飼う責任、道路での事故を防ぐための啓発発活動は、地域全体の意識を高めるために欠かせません。
動物愛護の観点からも、飼い主やドライバーへの教育・啓発をさらに推進していただけますでしょうか。
一日も早く、動物が安心して暮らせる社会、そして悲しいひき逃げ事件が一件もなくなるよう、強く願っております。
どうぞよろしくおねがいします
有村治子だ。
美しく、いつも国民の暮らしを第一に考え、マタニティマークの考案者としても知られる彼女は、愛斗が立候補する前からずっと応援し、支え続けてくれた存在だ。
今日は愛斗にとって初めての質疑の日。
緊張が胸を締めつける。会議が始まる前、予算室へ向かう治子に思わず声が弾けた。
「愛斗くん、緊張してるの? あなたなら大丈夫、きっとできるよ」
「ありがとうございます。それに、予算委員長、おめでとうございます!」
「ありがとう。私だって緊張するんだから」
「えっ、治子議員も緊張するときがあるんですか?」
「うん。みんなをまとめなきゃいけないからね。野党の方々からは厳しい意見もあるし」
そう穏やかに微笑む治子の背中を見送り、愛斗も続いて部屋に入った。
午前九時。
予算委員会が開かれ、治子が委員長として挨拶を述べる。そしていよいよ——
「それでは質疑を始めます。トップバッター、末山愛斗さん、お願いします」
心臓が高鳴る。
けれど、あの温かな言葉が背中を押してくれる。
愛斗は一歩、前へ踏み出した。
「末山愛斗さんの質疑を行います 末山愛斗さん」
動物交通事故防止・ひき逃げ防止対策に関する質疑
自民党・末山愛斗
高市総理、国土交通大臣、国家公安委員会委員長、環境大臣、どうぞよろしくお願いいたします。
私は、以前大切に飼っていた愛猫を交通事故で失うというつらい経験をいたしました。突然姿を消し、探し回った末に道路脇で亡くなっているのを発見しました。いつ、どこで、どのような車に轢かれたのかも分からず、悲しみと同時に、動物たちの命が守られていない現実を目の当たりにし、この問題に取り組む決意をいたしました。
高市総理にお伺いいたします
動物の交通事故は年間数千件以上発生しているとも聞きます。動物の命を守ることは、人の命を守ることにもつながり、道路の安全対策としても重要な課題です。
政府全体として、動物の交通事故防止とひき逃げ根絶に向けて、どのような方針で取り組んでいかれるのか、総理のお考えをお聞かせください。
国土交通大臣にお伺いいたします
動物が道路へ飛び出す箇所への警戒標識の設置や、歩道・防護柵などの道路環境整備は、事故を未然に防ぐ効果的な対策です。
動物の飛び出しが多い地域への警戒標識の設置推進や、道路環境の改善を進めていただけますでしょうか。
国家公安委員会委員長にお伺いいたします
動物を轢いてしまった場合、それは立派な事故です。逃げることは許されません。しかし現状では、動物のひき逃げが起きても届出が少なく、摘発が難しいといわれています。
動物のひき逃げは犯罪であるという認識を広く周知し、通報しやすい体制を整備すること、またひき逃げ事案に対しては厳正に対処していくことを強化していただけますでしょうか。
環境大臣にお伺いいたします
動物を飼う責任、道路での事故を防ぐための啓発発活動は、地域全体の意識を高めるために欠かせません。
動物愛護の観点からも、飼い主やドライバーへの教育・啓発をさらに推進していただけますでしょうか。
一日も早く、動物が安心して暮らせる社会、そして悲しいひき逃げ事件が一件もなくなるよう、強く願っております。
どうぞよろしくおねがいします
