きみが窓を見なくなるまで
第十四章 窓の向こうにいたのは
隼人くんは、しばらく何も言わなかった。
私は机の端に置いた指を、少しずつ曲げた。
聞いてしまった。
もう、聞かなかったことにはできない。
図書室の奥で、先生が棚を閉める音がした。
隼人くんの視線は、私から動かなかった。
「……いるよ」
静かな声だった。
胸の奥が、きゅっと縮む。
わかっていたつもりだった。
何度も、そう考えた。
それでも、本人の言葉で聞くと、思っていたより痛かった。
私は一度頷いた。
「うん」
声が、ちゃんと出た。
それだけで、少しほっとした。
私は机の端に置いた指を、少しずつ曲げた。
聞いてしまった。
もう、聞かなかったことにはできない。
図書室の奥で、先生が棚を閉める音がした。
隼人くんの視線は、私から動かなかった。
「……いるよ」
静かな声だった。
胸の奥が、きゅっと縮む。
わかっていたつもりだった。
何度も、そう考えた。
それでも、本人の言葉で聞くと、思っていたより痛かった。
私は一度頷いた。
「うん」
声が、ちゃんと出た。
それだけで、少しほっとした。