きみが窓を見なくなるまで


空いた手が、二人の間に下りる。

少し迷うように、指が動いた。

それから、掌がこちらへ向いた。

私は顔を上げた。

隼人くんは私を見ていた。

「手、つないでいい?」

胸が鳴る。

私は頷いて、手を出した。

彼の指が、そっと触れる。

確かめるように一度止まってから、私の手を包んだ。

思っていたより、温かかった。
< 368 / 385 >

この作品をシェア

pagetop