名探偵は活躍しない~Season2~
 警察が来て、事情聴取が始まった。
 私も簡単な事情聴取があったけど、被害者のことは知らないし。
 何より、さっきまで部屋で寝ていたのでまったく、状況がわからない。
 監視カメラ大好きな父のお陰で。
 展望デッキにもカメラは取り付けられていたようだけど。
 犯人はフードを被っていたので。顔はわからなかったそうだ。
 背丈からみて、恐らく男ではないかというのが警察の見解だった。

 そうこうしているうちに、第二の殺人事件が発生した。
 今度は部屋で遺体が発見されたらしい。
 スーツ姿の被害者は、財閥の運搬関連の会社で働くサラリーマンだとか。

「まったく、気が休まらない」
 ため息をついて。ロビーで愚痴をこぼす。
 側に立って護衛をしてくれるのは、結さんと狩谷さんだ。
 いつもは結さんと浩輝さんだけど。
 珍しく浩輝さんがお休みをもらっているらしい。
「お嬢様、お茶を…」
「ありがとう」
 もう、この時間帯はどこのレストランも閉まっているので。
 自販機で缶コーヒーを買ってきてもらった。
 コーヒーをちびちび飲んでいると、「お嬢様~」という叫び声が聞こえる。

「桜子様が、犯人に襲撃されたそうで」
「・・・なんて?」
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