キスするくせに、彼氏じゃない。
名前も知らない人の腕
知らない人ばかりの電車は、少しだけ楽だった。

誰も私の名前を知らない。

どんな噂があるのかも、誰に告白されて、どう断ったのかも。

ただ同じ方向に運ばれているだけの、他人でいられる。

 

そのはずだったのに。
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