キスするくせに、彼氏じゃない。
「この前はありがとね」

「いえ」

「紙、あれで全部だった。先生にも確認した」

 

なくなっていなかった、と聞いて安心した。

 

「よかったです」

 

先輩は私の手元へ目を落とした。

購買で買ったパンが二つ。

 

「これから昼?」

「はい」

「ここ、座ってく?」

 

ベンチの空いたところを示される。

向かいの男子二人も、こちらを見た。

 

知らない人たちの間に座っている自分を想像する。
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