キスするくせに、彼氏じゃない。
律が、少しだけ近づいた。

 

心臓の音が大きい。

きっと、顔も赤い。

見られたくないのに、目をそらせなかった。

 

彼は途中で止まった。

 

待っているように。

 

私はつかんだ袖を、ほんの少し引いた。

自分から顔を上げる。
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