キスするくせに、彼氏じゃない。
「白石、ここの答え」

 

先生に呼ばれ、慌てて立ち上がった。

 

教科書の、どこをやっているのかわからない。

 

「……すみません。もう一度お願いします」

 

教室の後ろで、小さな笑い声がした。

 

耳が熱くなる。

私は先生が指した行を見つめた。

 

瀬川くんのことばかり考えている。
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