キスするくせに、彼氏じゃない。
「札は」

「私の話」

「変じゃない」

 

返事が早かった。

 

私は目をそらした。

 

資料室は静かだった。

窓の外で、体育の笛が鳴る。

 

「……戻ろうか」

 

私が言うと、律は小さくうなずいた。

 

*
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