私はキミと仲良くなりたい SS
バスに揺られて、一度家にバッグを置いた後、持ってくものをリュックに詰めた。
私と葉子は、最寄りの停留所が一緒だ。
だから、家がものすごく近いんだよね。
私の家から葉子の家が見えるほど。
ちゃっちゃと準備をして、家を出る。
「行ってきま~す!」
今は、家にだれもいない。
……というか、いたらめっちゃめんどくさい。
あの二人、仲良すぎるんだよね……。
だから、めんどくさいけど……ね。
雪乃を見ていたら、やっぱりそれが幸せなんだなぁと思うようになった。
……なんてことを考えたら、葉子の家に着いた。
インターフォンを鳴らしたら、すぐに出てきてくれた。
案内してもらって、会場となる部屋へ行く。
そこにはすでに、葉子の手だと思われる、装飾がされていた。
オレンジ、緑、黒、紫。
ハロウィンカラーの色とりどりの風船や飾りがあった。
……いや、これ。
「もう完成してない……?」
もうこれで完璧だよっ。
私は、葉子にぬいぐるみと風船を頼まれてたけど、風船はいらないよね。
ぬいぐるみを並べたら……。
もう、完成じゃん。
時間かかるからって、一週間前から始める必要なかったー!
一人で考えていると、
「いや、せっかくならもっと、一目見て『ワッ』ってなるやつにしたいじゃん。だから、ぬいぐるみ飾って。風船足したい。……まぁ、そんくらいでいいんじゃない?」
ああ、二人を驚かそうって⁉
でも、確かにそれも楽しいかも。
雪乃の驚いた顔見てみたいし、若葉はジャンプしたりしてめっちゃ喜びそう。
それを想像すると、確かにやりたくなってきた。
「よしっ!じゃあ頑張るかっ!」
葉子は、急にやる気を出した私を見て、少しビックリしてたけど、
「あ、あぁ、やろっか」
と言ってくれた。
……私としては、その顔を見ただけで笑いをこらえるのが大変だった(今も)。
現在進行形でっ!
だって、あまりにもマヌケな顔するんだよっ!
あの、最強総長葉子が!
こんな顔見たことない!
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