先パイ、大好き。


「あっ…この前は、すみませんでした…」

慌てて、頭を少し下げた。


ずっと会いたかった先輩が、目の前にいて嬉しくてたまらない。


「あー…こっちこそ、ごめんな?えっと…俺、香坂 智之。3年3組!…よろしく」



…予想外の展開。


先パイから「よろしく」って…



あたしの顔は真っ赤で、心臓はバクバク。


「…あっ、1年3組の矢野 日和です!……よろしくお願いします。」


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