キレイナキオク〜感謝の気持ちは忘れない〜
〜memory 2〜

少しずつ…

夏休みが明けた。


なぜか学校行くのが楽しみ…。


多分…花村に会えるから…?


いつもはゆっくり歩いていた通学路を、今日は速く歩いた。


一歩歩み出すごとにわくわくしちゃって…。


高校に入ってから初めてだな。

こんな気持ちになれるの…。



「早く教室行け〜!」



久しぶりの学校に着いた。

校門では生徒指導の先生が怒鳴っている。


うるさい先生の横をすり抜けていこうとした。


「お前いい加減学校辞めろよ…」



先生が私に呟いてきた。


悔しくて…情けなくて…涙を流しながら教室まで走った。
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