DNA
15の角から、あの強力なレーザービームが発射されようとしていた。

斎「まずいッ!!………このままじゃ回避出来ないッ………」

その時、遠距離から銃声が聞こえてきた。

ドスッ

銃弾は15の後頭部に直撃し、角の位置が変わった。

シュンッ

角からはレーザービームが発射されたが、斎藤とは別方向に向かって発射している。

斎「助かった…………」

若い女は見事、斎藤を助けたのだ。

斎「ありがとう。あやうく粉々になるとこだったよ。」
?「私が最後に、良いとこ持ってっちゃったね。」

15は跪いた状態で息絶えていた。

斎「こっちに降りてこいよ~。敵はもういないぞ~」

若い女は斎藤の方に駆け足で向かって来た。

?「あんた、名前はなんて言うの?あと年はいくつ?」
斎「オレは斎藤巧(サイトウタクミ)。年は今年で28になるよ。君は?」
?「私は田村希(タムラノゾミ)。年は今年で25才。四捨五入したら三十路になっちゃうけど気にしないでね(笑)」
斎「ははは(笑)なかなか面白い子だね。」
田「へへっ………照れるからやめてよ。」
斎「っと、無駄話が過ぎたな、これで大阪の駆除は終わったな。よし、本部に連絡しよう。」
田「本部?自衛隊ならみんな死んじゃったじゃない。」
斎「オレは自衛隊員じゃないんだ……詳しいことは本部で言うよ。希さんもついて来てもらうよ。」

こうして2人は東京の本部へ向かっていった。
< 24 / 65 >

この作品をシェア

pagetop