【長編】ホタルの住む森
【SS】眠れない夜は君を想う

夏の夜の生暖かい風が吹き抜ける

開け放った窓から見えるのは満天の星空

あの中のどれかに君はいるのだろうか


夢で微笑む君はいつも幸せそうに『愛している』と囁いてくれる

君が空へと還ったあの日から4ヶ月

未だ悲しみは癒えず、時を止めたままの僕をあざ笑うかのように、季節は廻ってくる

君と暮らしたこの丘は夏の盛りの花々で埋め尽くされているよ

君は、この丘が大好きだったね



明日は朝露を踏みしめて君の為に花束を作ろう

あの日の空の色に抱かれたなら、君が傍にいるような気がするから…。

茜色に空が染まる時、君は微笑んで僕を抱きしめてくれるのだろう?

茜 君は今でも僕を愛してくれているかい?



++眠れない夜は君を想う Fin++

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