【長編】ホタルの住む森
ありがとう…
あなたたちに支えられて私はいつだって幸せだった。
蒼…大好きよ。
右京…大好きよ。
暁…愛しているわ。
そして晃…
ずっとずっと愛している。
私の愛する人たち…
どうか幸せになって。
いつだってあなたたちのことを見守っているわ。
いつだってあなたたちの幸せを祈っているわ。
あなた達に出逢えて、愛されて、私は誰よりも幸せだったよ…
茜の想いが、茜の愛が、全員の心に温かく沁みていった。
茜の声は徐々に小さくなり消えてゆく。
陽歌から茜が消えたのか…
それとも彼女の中で深い眠りについたのか…
誰にも判断できず沈黙が続いた。