先生の笑顔。


 
  「…どうした?」




  先生は、
  私の顔を覗きこんだ。



  私の頬には
  一筋の涙が。



  
  〝ドアが開きます――〟


  学校の最寄の駅のひとつ前。



  
  ドアがあいた瞬間、
  私は走って、



  電車を出た。



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