ユウのオーロラ
理想
「ねぇねぇっ知ってる?」

「大切な人とオーロラを見るとその二人は一生幸せになるんだって」

「場所?」

「………」

「知らないっ」

「でも昔、テレビドラマで言ってたんだ!どこかの国のオーロラって!」

「はぁ〜」

「いつか行ってみたいな〜愛する人とオーロラっ」

「あっバイトの時間!ごめんっ先に行くねっ。」


私の名前はユウ。
25歳のフツ〜の女の子です。

あっさっきのオーロラの話は私が高校2年生の時の話ねっ!

あの頃の私は、夢があって、希望があって、常に癒しが欲しい女の子だったなぁ。



「キーンコーンカーンコーン」
授業の眠気を覚ます音がして、私の本当の一日が始まる。

「ユウちゃんっ!」
チャイムと同時に高い声が私の耳に響いた。
彼女の名前はサオリ。私の幼なじみで、いつも刺激を求めている女の子。

「何?」

「この間行ったカフェ屋さんに今日も行かない?」
サオリは何故かカフェの後ろに「屋さん」を付けるんだけど、ツッコンでもしかたがないから、いつも流している。

「なんで?」
聞かなくても分かっている、目当ての男の子がいるからだ。

「う〜んっなんとなく?」
素直に話さないところは昔からなのだ。でも私はそんなサオリの性格が好きなんだぁ。

「ふ〜ん」

「ねっお願い!」

「じゃぁモカカプチーノねっ」
簡単に承諾したくなかったけど、親友の頼みだから仕方がない。

「ありがとっ!じゃぁ今日は私服で17時にカフェ屋さんに集合ねっ」
なぜ私服かを聞く間もなくサオリは教室を出ていった。

私は時計に目をやった。

「もぅ16時かぁ」
いつまでも教室にいては17時に間に合わないので、私も急ぎながら自宅に向かった。

「ただいまっ」
私は玄関で靴を脱ぎながら声を出した。

「………」
返事はない。

そんなことを気にするより時計はもぅ16時半、私はすぐ私服に着替え、カフェに急いだ。

カフェに着くと先にサオリが待っていることに気付いた。

「ごめ〜んっ待った?」
私はサオリの顔を伺いながら謝った。

「うぅんっ今着たところ」
ありきたりな会話をしているが、明らかにサオリのテンションが低いことに気付いた。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop