素直になれたら

4.feel


私達は今フレッシュに居る。翔の乱入で急遽3人で来る事になった。

お洒落な喫茶店とファーストフード店が合体したような造りで、でも割と雰囲気は落ち着いている。てっきりお茶とつまみ程度のメニューくらいしか無いと思ったけど、意外にメニューが豊富。
そこらのファミレス程度の品数は揃えていて、昨日素直に驚いた。
時間帯もあってか客がまばらに席を埋めていた。
そんな空間の中に、端から見たら落ち着いてるとは到底思えないであろう、私達3人は窓際の奥の席に座っている。

そして私はクレームあんみつとゆう物凄く喉が渇く代物を口にしていた。
ゆりは例の如く、クレープシュゼットを幸せそうに食べていた。

「つうかあんた食い過ぎ!」

翔は相当腹が減っていたのか、肉ののった丼と、ナポリタンを同時にがっついている。

「アンタあと1キロ太ったら別れるから」

「なんだよそれ〜ひっでーよな」

皮肉混じりな私に対して、翔はゆりに助け船を出したが、食べるのに夢中なゆりは、いかにもどうでも良さげな顔つきで翔を見て、私は笑った。

「ったくおめーらひでえよ」

翔は薄い眉を寄せてそう言った。

「なんかさ…」

今まで食べていたゆりが口を開いた。

「結局勝希はゆりがいなくてもいいんだよ…多分」

「……………」
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