ハクバの王子
運命の遠足
今日は待ちに待ったオリエンテーションの日。
これまで、学校行事がこんなに楽しみに感じたのは初めて。
雨宮君が私を変えてくれた。
あれから毎日雨宮君と会っているのに今日会えるのがすごく待ち遠しい。
朝もすごく早く目が覚めた。
『雨宮君と一日一緒にいられるんだ』
そう思うと、自然に顔がにやける。
今日はいつも以上に念入りに化粧してヘアセットして・・・
『いつもと違う私を雨宮君に見せたい』
完璧な自分を見てもらいたいって思った。
支度を済ませて玄関の扉を開けた。
案の定、外はぱらぱらと雨が降っている。
「やっぱり・・・アメかぁ」
今までのテンションが一気に落ちた。
『これで晴れてたら完璧だったのになぁ』
傘立てから傘を取り出してため息混じりに嫌々傘を広げた。
ふと顔を上げると壁の向こう側にビニール傘がちらっと見えた。
『誰?』
恐る恐る覗いてみると
雨宮君が立っていた。
「あ…雨宮…君?なんでここに?」
「おはよ。迎えに来た。一緒に行こうぜ」
「う…ん」
返事も聞かず、スタスタ前を行く雨宮君の後ろ姿を見ながら
雨宮君の突然の行動に驚いて
頭がクラクラなった。
気付くと
自分の部屋の天井が
目の前に広がっていた。
これまで、学校行事がこんなに楽しみに感じたのは初めて。
雨宮君が私を変えてくれた。
あれから毎日雨宮君と会っているのに今日会えるのがすごく待ち遠しい。
朝もすごく早く目が覚めた。
『雨宮君と一日一緒にいられるんだ』
そう思うと、自然に顔がにやける。
今日はいつも以上に念入りに化粧してヘアセットして・・・
『いつもと違う私を雨宮君に見せたい』
完璧な自分を見てもらいたいって思った。
支度を済ませて玄関の扉を開けた。
案の定、外はぱらぱらと雨が降っている。
「やっぱり・・・アメかぁ」
今までのテンションが一気に落ちた。
『これで晴れてたら完璧だったのになぁ』
傘立てから傘を取り出してため息混じりに嫌々傘を広げた。
ふと顔を上げると壁の向こう側にビニール傘がちらっと見えた。
『誰?』
恐る恐る覗いてみると
雨宮君が立っていた。
「あ…雨宮…君?なんでここに?」
「おはよ。迎えに来た。一緒に行こうぜ」
「う…ん」
返事も聞かず、スタスタ前を行く雨宮君の後ろ姿を見ながら
雨宮君の突然の行動に驚いて
頭がクラクラなった。
気付くと
自分の部屋の天井が
目の前に広がっていた。