この手でどうか…
「お嬢さんを信じるよ。だから、諦めないで捜そう? 
ウィルドの事なら心配しなくていい。
アイツは図太いから寿命なんてまだ八十年以上は残っている。
今日見つからなくても、必ず果たしてくれるならば、今日解けない事を怒ったりはしない」

「ロディアさぁぁぁぁん………!!」

「ほら、泣かない。……おまわりさんも必ず約束は果たして貰いますからね?
こんなに可愛いお嬢さんを泣かすだけで終わりなんて、あんまりです」


ロディアの優しい言葉に、とうとう泣きじゃくってしまったセレンをなだめながら、

彼は警察に釘をさすかのように、にっこりとほほ笑みそう言い放つ。

それには警察も“分かった”としか言えなかった。
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