奴のとなり
「いひぇひひゃひほ?」
「まず飲み込みましょ」
そう言うと彼女は頬杖をついて、
池を眺めている。
やっと落ち着いて、
「悪魔さんって家ここから近いの?」
って聞くことが出来た。
と同時に自分の失敗に気づく。
「悪魔?」
「・・・」
思いっきりやってしまった。
心の中のニックネームが
口を突いて出てしまった。
完璧に油断してたあたしが悪い。
彼女はどう出る?
怒る?
微笑む?
どっちにしてもいい展開は望めそうに無い。
恐る恐る彼女を見ると、
彼女の端正な顔はにっこりと嬉しそうで、
その謎の顔のおかげで背筋がぞくりとした。