奴のとなり
それから、
奴はあたしを正面から見るめる。



「ん?」



首を傾げて、奴に問いかける。



奴は答えずに、
あたしの両肩をとんと押した。



背中に柔らかい羽毛。



あぁ、あたしは
布団に倒れたんだって
理解するのに時間はかからなかった。










< 297 / 555 >

この作品をシェア

pagetop