奴のとなり
生まれてきてよかった。
そう思ってきてくれる人に出会えてよかった。
ほんとに3人、4人には感謝でいっぱいだった。
「これは俺からー」
そう言って、ケイちゃんがくれたのはお色気ムンムンの下着だった。
何でかサイズはぴったりで、ケイちゃんがあたしのサイズを知ってることに驚いた。
「変態・・・」
「あほっ!!俺を誰や思ってんねん!!!恵様は何でもお見通しや!!!!」
って意味不明なことを自信満々に言われたから、放っておいた。
まぁ、いつかの勝負下着にしてやるよ。
「これは俺から。桜ちゃん、おめでとう」
ナナミさんは小さな包みを取り出して、あたしに手渡す。