奴のとなり



「どっちでもいいってのは、別に桜に興味がないからじゃない」




「うん、そこまでは分かった」




「ってことだ」




「わははっ!!!!」




おばさんには分かってあたしには全然分からないらしい




おばさんは耐え切れなくなったのか、笑いながら桃矢くんの頭をがしがし叩いた




「かずちゃんは可愛くなったねぇ!!おばさんも嬉しいよ。かずちゃんは、さくちゃんならどんな姿でも好きだって言ってんだよ!!あんた、幸せ者だねぇ」



しみじみしたように、おばさんは頷きながら、手を払い続ける桃矢くんを気にすることなく撫で続けた




ぼっ



あたしの顔っていうか、全部が爆発したみたいに熱い








があったら入りたい




ちょっと冷静になって分かったけど、ここに誰も居なくてよかった



他のお客さんとかいたら、かなり恥ずかしい



この3人でもこんななのに










.
< 510 / 555 >

この作品をシェア

pagetop