奴のとなり
もちろん、鼻血の有無を。
出ていないことにほっとすると、
疑問を投げかける。
「別に付き合ってるから
当たり前と言えばそうなんだけど、
何でなの?」
奴はにやりと、口の端を持ち上げると、
「欲情した」
と微笑んだ。
今まで微笑むことなんてなかったくせに。
このタイミングで微笑まれた。
なんだか納得できなくて、そっぽを向く。
あたしの中のイメージとしては、
いい雰囲気になって自然と唇を重ねる
・・・的な展開を想像してたから、びっくりだ。