有罪モラトリアム

報告

次の日のこと。
私が起きたら時計は10時を過ぎていました。

寝すぎちゃった…。

いつもなら9時頃まで寝てると母が起こしてくれていたのに、
私の疲れを察してくれたんでしょうか。
外は今日もまた雪が降っていました。
出かける気にもなれず、
朝ごはんを食べて、なんとなく暇だったからゲームにログイン。
今日はカナタさんいるかなぁ?
こんな早い時間だったらいないかな。

ログインしてみると、やっぱり彼はいません。

わかっていたけどなんとなく(´・ω・`)ションボリ。


・・・・。

そうだ!電話してみよう!

自分から思い立って電話をするのは実は初めてのこと。

昨日はちょっと恥ずかしかったけど・・・彼の声が聞きたくて、はやく話したくてどうしようもありませんでした。


ドキドキしながら電話をかけます。

何しているのかなぁ。
忙しかったら迷惑かなぁ。


3つほどコールが鳴った後・・・


彼「はい。ユキさん?」

私「あ、はいっ、ユキですっ。」

彼「どうしたんですか?」


電話の向こうからガヤガヤとした声が聞こえていました。
外にいるのかな??


私「お忙しいですか・・・?だったらかけ直します。」

彼「いえ。今部室にいるので外に行きますね。」


部室・・・!
学校にいるんだ!
あわわ。迷惑じゃないかな。。。


私「ぁ・・・。わざわざすみません・・・。
  あの、忙しかったらまた今度でも構いませんから。」

彼「全然大丈夫ですよw 
 まだほとんどみんな来ていないので丁度暇だったところです。」

私「そうなんですか。」

彼「何かありましたか?」

私「あ・・・えっと・・・。実は報告したいことがありまして。」


私は昨日あったことを、全て話しました。
彼は相槌を打ちながら聞いてくれます。
前から思っていたけど、彼は本当に聞き上手だなぁ。
私が言葉につまると、優しく先を促してくれます。

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