有罪モラトリアム

彼の部屋



近づくことは怖い


好きになればなるほど失うことが怖いから


近づくことは恥ずかしい


どんどん自分の気持ちが丸裸にされて知れていくから


近づくことは嬉しい


それはあなたに愛されることだから


近づくことは私の幸せ


それは願いでも、成長でもあった


いつまでも少女のままじゃいられないから


そして何より、愛し愛されるということを知っていくことだった


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