有罪モラトリアム

理解不能

激動の冬休み最後の日。
グループに新しい仲間が増えました。
私のいるグループは、M、彼、私の3人で作りました。
リーダーはMの押し付け(?)で彼がしていました。
副リーダーは私とMです。
最初作った時はただ単に、3人でお喋りするための雑談が目的でした。
この頃、メンバー総勢20数名のそこそこ中規模なグループになっていて、
誰かが計画してレースや鬼ごっこというイベントをすることもありました。

その際に連絡を取り合うため、日程を決めるため、メンバーのレベルを知るためなどに、グループのHPを作ろうという話が進んでいて、
HP作りの得意なメンバーが、メンバー表や掲示板機能のついたHPを作ってくれました。

グループに新しくやってきたメンバーはとても変わった人でした。

メンバーの誰かが、戦闘をしている時に、とてもおもしろい人がいるんだけどグループに誘ってもいい?と言ったのがきっかけでした。

その人は既に別のグループに所属していたみたいなのですが、どうやらこちらのグループを気に入ってくれたらしく、ほとんどこちらに顔を出すようになっていきました。

そのメンバーが使っていた種族は、巨体の獣人キャラクターで職業はヒーラー。
ヒーラーとは、仲間の傷を癒したり、生き返りの魔法を使うのを専門としています。
私も同じヒーラーをしていました。

口調はまるでオカマみたい・・・。

一人称は「私」でしたが、時々ものすごく下品な口調になることも・・・。

「初めまして♪よろしく☆」

メンバー「うわw 何このカマっぽいのww」

「なによw 失礼しちゃうわねw」

見た目がとても男らしいキャラを使用しているのに、口調がオカマっぽいので、みんなにビックリされていました。

年齢不詳・性別不詳

誰かが気になってリアルの情報を聞き出そうと質問をしても、

その人は決して自分のことを話しませんでした。

そんな彼(彼女?)についたあだ名は「ガー子」

ガー子はとても明るい人で、

ガー子が話を盛り上げると、みんなが街のどこかに集合しはじめてチャットでわいわいガヤガヤ。

調子にのったメンバーが、他プレイヤーにも聞こえるような大声でハメをはずすこともしばしば。
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