有罪モラトリアム

決戦


そしてついにやってきた決戦の日。

メンバーは張り切って、実況をする役目の人までいます。

他の関係ない人達には迷惑をかけないようにしようと、
他の人達からも見えるコメントで

ただいま、イベントとして『バトルロワイヤル』を行っています。
観客は歓迎しますが、真剣勝負のため、
手助けの魔法などの使用はご遠慮願います。

と、主催者が書きました。


今回は全部で第4試合。

一試合制限時間は10分。

私たちの試合は何故かメイン扱いされ、4試合目…

決着がつかなかった場合は、
3人の審査官が(もちろん仲間だけど)
与えたダメージ量や、HP回復量、被ダメージ量、
などから公正に判定する模様。

アイテム使用は禁止、真剣勝負です!


第一試合はMとカナタの対決でした。

2人とも、純粋に勝負を楽しみにしていたみたいで、

なんだか私とガー子とは大違いです…。

結果はお互いに回復手段がなかったために、

勝負時間が短く、

カナタがMを倒しました。

Mはめちゃくちゃ悔しがって「またやろうな!」と言っていました。

結構いい勝負、でした。


場の盛り上がりはすごくて、いつのまにか知らないプレーヤーまで周りに集まり始めていました。

こ、こんなの余計に困るよ!

みんなの前でガー子にやられたら…

ううん、そんなことより…

みんなの前でガー子がキスされることになったら…

どうしたらいいのーー。

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