有罪モラトリアム

家に帰ると母が

「急にお泊まりなんて珍しいわねぇ。」

ひぇ。
な、なんか疑ってるのかな・・・

「次からはなるべく早く連絡するのよー。」

アレ・・・。
大丈夫・・・かな??

私の親は基本的に放任主義でした。
門限は一応あったけども。

でも無断外泊じゃなくてよかった・・・。
連絡してくれたBに感謝、感謝です。

この2日間、いろいろなことが目まぐるしくあって、
私と彼の関係も形を変えた気がしました。

ゲーム世界の彼。
リアルの彼。

私の中で、2つは完璧に一致しました。
恐れていた違和感もなかった。

そして、私はどちらの彼も好きだと感じました。
そりゃあ同じ人なんですから当たり前なんですけど・・・。
彼も少なくとも、私に好感を持ってくれたことがなんとなく伝わって来ました。

デートには誘われたけど・・・

私って、彼の彼女って言えるのかな・・・?

それが不安でした。

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