【完】ペテン師との甘い夜
「この男と貴方が、何?」



朱美ちゃんにミヒロさんが尋ねる。



朱美ちゃんは少し悩んだようなそぶりを見せて



「私の父親は、国見善一。この会社の前社長よ。」



と溜息混じりに言った。



「えっ?」



朱美ちゃん以外の三人はキョトンとする。


「私は善一の愛人の子。夕とは異母兄弟。もっとも、私が異母兄弟だと思ってる男はコイツじゃないの。」



朱美ちゃんは相変わらず眉間に皴を深く刻んだまま



煙草の二本目に火を点した。
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