Over love

微妙なキモチ by悠也

「ゆーうやッ!悠也?…悠也ッッ!!」


三度目でやっと聞こえた。

「何?」

「何じゃねーよ。なんだよ、さっきからどこみてんだッ!!」

「えッ!いや別に何も…」

俺は密かに北垣恵に恋していた。


初めてみたときに一目簿れして…


まだ一回も話したことはない…


「それよりさ~、今日カラオケいかねェ?」

「どこの?」 

「どこのって…この辺だったらニコボしかないだろ~」

「ニコボ」というのは「ニコニコボックス」の略。 

近所のカラオケボックスだ。

一人400円でドリンクサービス付き。


みんな気に入って週に一度は行っている。

「誰誘う?」

「1組の竜斗は?」

「誘う。1組行くか。」

と、廊下を俺のグループで歩いていると


ドンッ!!

誰かにぶつかった。

前をみると
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