僕たちは回り続ける

昼休み。梓と義則は屋上にいた。あふれんばかりの太陽の光に包まれて義則の肌の白さが更に浮き彫りになっている。


「梓ちゃん?」


まるで告白をする時のように心臓が高鳴る。


「あの時の男の子ですよね」

「あの時? ……いつのことだい?」

「お墓を、作っていた」

「ああ……君があの時の」

ふふ、とまた彼は笑う。梓は幼稚園から対して顔が変わっていない。記憶力が悪くなければ容易に思い出せるだろう。


「……まさか、本当に約束を守るため、自殺させに?」
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