永遠の約束-約束のはじまり-














 「綺羅くん。柏葉くん、一体どうしたの?」


「美少女の転校生とのチャンスが全然巡ってこないから神頼みしているらしい」


不思議そうな顔で綺羅に話しかけてきた真里は綺羅の答えを受けながらも意味がわからないらしい。


数秒の間、思考してから「あっ!」と綺羅の言っている意味がわかった真里はクスクスと笑いだした。


「もしかして、宮城さんが綺羅くんの後ろの席になったから?」


「そういうことらしい。そんなにチャンスが欲しいなら、いくらでも席ぐらい代わってやるけどな」


「それは、勝手に席を代えたりしたら、先生も怒るんじゃない?」


「そりゃ、そうだろうな………。ところで、何かあったのか?」


「え? どうして?」


何も言っていないのに聞いてくる綺羅に真里は首を傾げた。


「真里が自分から俺の席に来るなんて珍しいから。何かない限り、真里は自分から俺の席まで来て話すことなんてないだろう?」


「だ、だって………」


別に綺羅が責めて言っているわけではないことはわかっている。


だけど、それは本当のことだけになんとなく真里は悪い気持ちになってしまう。







 本当なら真里も何も気にせずに綺羅の席に来て話しかけたりしたい。


だけど、真里はどうしても周りの目が気になってしまう。


綺羅は自分がどんな風に周りから思われているのか知らない。


美人な母親譲りの綺麗な顔立ち。


初対面なら誰だって女性なら近づきたくなるものだ。


そんな自分の容姿に綺羅は無頓着だ。


自分がどんな風に周りから見られているのか知らない。


だからこそ、真里のこんな複雑な事情も綺羅は全く気づいていなかったりする。




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