君からのラブレター
《タッタッタッタッタッタッタ・・・》
駆け足で学校へと向う。

「あと1分で門しまっちゃうよぉー・・・ハァ・・・ハァ・・」

もう駄目かもぉ~・・。
そんな事を思いながら走っていると、門は目の前まで来ていた。

「・・あれ!?」

でも、門は閉まっていた。
・・あと1分あんじゃん!!

「・・この場合、どうやって入ればいいんだっけ・・・・?」

ヤバイ・・。マジで分かんない!!
あたしは仕方なく、門の前に突っ立っていた。

すると、後ろから誰かが声をかけてきた。

「なぁ、お前1年?」

あたしが勢いよく振り向くと、そこにはいかにもヤンキーな男子がいた。

「はっ・・はぃ・・・。」
「何ビビってんの?笑。」
「ビッ!・・ビビってなんかいません!!」
「ま、どーでもいーけど。」

そう言って、その人は門を軽々と飛び越えてしまった。

「あ、待ってください!!あたしも連れてって下さい!!」
「・・は?なんで?」

この人・・・なんて性格悪いんだ・・・。

「お願いします・・・。」
「いーよ、別に。」

その人はそう言って、あたしの片手を持って引っ張りあげてくれた。

「あ、ありがとうございます!!」
「・・・。」

あ、あれ?反応なしかよー・・・。
もう先行けばいーよねっ!お礼は一応言ったんだし。

《タッタッタッタッタ・・・》
あたしは走って自分の指定された教室に向った。


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