君からのラブレター
「なぁ、お前なんて名前?」
「ひぇ!?あ、あたしは神田柚奈って言います・・・。」
「神田・・柚奈?・・・お前・・・!!もしかしてあの柚奈か!?」
「・・はぃ?」
「だからバレないようにこんなダッセー格好してんのか・・・。」

この人・・・なんの事言ってるの!?

「全然意味分かりません。」
「本当の事言えよ。お前・・・、キャバクラで働いてるだろ。」

『・・・えぇ~~~っ!?!?』

雄太って人の言葉で、クラス中が驚いていた。
もちろん、このあたしも。

「そんな事あたしがするわけない!働いた事なんて一回もないよ!!」
「俺、学校には内緒でボーイしてるから分かるんだ。お前がナンバー1として働いてるのも見たときあるし。」

「それ馬路かよ雄太・・・。」
「顔に似合わずいろいろやってんなぁ~。」

クラス中がみんなあたしを変な目で見る。
・・・意味分からん・・・!!

「ふざけんなっ!でまかせ言うんじゃねーよ!!」

・・あっ・・言っちゃったよぉ~・・・・。
あたしってなんでキレたらヤンキーみたいにいろいろ言っちゃうんだろ・・・?

「おぃっ!!雄太にそんな事言うなんて、いいご身分ですねぇ~・・・。」
「雄太に気に入られたからって調子にのんな!!」

みんなあたしにせまってくる・・・。
怖い・・・。助けてぇ・・・・。

「黙ってろぉっ!!」

そんな時、また雄太って人が助けてくれた。
・・・・と思ったのに。

《チュッ》

・・ん?口に生温かいモノが・・・!!

「ギャァーーーーーーッ!!!」

い・・今!!・・コイツ・・・あたしにぃ・・・キス・・・した・・?

「最悪っ!!最低・・・・。」

雄太ってやつは、そんなあたしを冷たい目で見ている。

「コイツ・・・今日から俺の女にする。」

・・・はい?この人・・何を言ってるの・・・・?

「・・・雄太ぁ・・・。うそでしょぉ・・・??」

ゆいちゃんが今にも泣きそうな声で言ってる・・・・。


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