実の弟に恋をしました。
えっ!?
微かに聞こえた声に慌てて振り返ると、陸が眠そうに目を擦りながら体を起こしてあたしを見ていた。
「ご、ごめん。起こしちゃった?」
「…や、へーき……」
まだ半分寝ぼけているのか、ぼーっとしたまま寝癖だらけの頭を掻いている。
てゆうか。
寝起きの陸って初めて見たけど、なんか可愛い……。
「……姉貴、なんでいるの?」
「えっ…あ、お母さんに起こすよう頼まれて」
決して寝込みを襲おうとしたわけじゃ…。