恋はミラクル 『雪だるまと花屋のおじさんの小さな恋』
そして、二人は気を取り直して彼女が好きなアーティストのコンサートに大阪まで行ってきたお土産をもらった。

またまたボールペンだった!

たこ焼きが上に乗っているブルー色だった。

何でボールペン?

イルカのボールペン無くしたから?

それとも気持ちだけでも一緒にいたいから?

今お店で複雑な思いで使っています。



でもこれから1ヶ月しか小さな恋は持たなかった。



人は深く愛すれば愛するほど矛盾する事が増えていくと同時に相手の気持ちを思うことが薄れ、自分流の愛し方が強くなっていく。

段々と・・・

たどり着く結果はふたつに分かれる。

一つは自分なりの愛し方を相手に押し付け理解してもらう。

だが滅多に理解してもらえないはずだ。

もう一つはお互いの傷が深く拡がらないうちにどちらかが決断して別れるかのどちらかしかないと思う。

雪だるまは自分以上に俺を愛して、彼女以上に俺を大切だと想い、別れを決心したのかもしれない。

これが小さな恋の答えの一つならば俺の心の中に虹が映るだろう。
< 56 / 68 >

この作品をシェア

pagetop