恋はミラクル 『雪だるまと花屋のおじさんの小さな恋』
第十六章 本当の別れ
次の年の秋。

ようやく出会ってから1年が過ぎた頃。

あれは忘れもしない9月10日。

今から25日前の夜のことだ。 

俺が会いたいといい、夜彼女が仕事終わったら会う約束しいつもの運動公園であった。


完全に陽だまりの様な笑顔は全く無かった。

眠たい顔している彼女を膝枕してあげようと思ったら

『今日はそんな気分じゃない。』と言われ・・・



恐い沈黙・・・



別れは突然やってくる。

そんなものなのか?よくドラマでもあるが・・・

彼女の別れる原因が『もうあなたに会いたい気持ちがなくなったから・・・』が一番の理由らしいが・・・

俺はなかなか納得できなかった。

なぜならば1週間前に会っていたのにこの日の6日間で変わったからだ。

また前の日まで普通にメールしていたのに・・・

女心はこんなに簡単に変わるものなのか?

そして決断も早くまたその後もあっさりしていた。

でもそれは、いま俺自身やっと落ち着いて考えると彼女の最後の強がりだったのかと思う。



逆に今度は涙流す俺を置き去りに雪だるまは振り向きもせず行ってしまった・・・



しばらく待ったが雪だるまは戻って来なかった。



この日は別れた。
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